「かーしーて」に対して「どうぞ」が云える子は本当にいい子?

子育て情報

こんにちは、親子教室・未来あそびラボのかくこうみずほです。

この「かして〜」からの「どうぞ」というやり取りは、よく児童館や支援センターで見かける光景の1つかなと思います。

私も以前、娘が0歳のころ支援センターへ遊びに行ったときに同じ経験をしました。
その時は深く考えず「どうぞー」と私がオモチャを渡してしまいました。

その後、娘は何だか煮え切らないような表情をして、その友達が持って遠ざかっていくオモチャをじーっと見ていました。
そして、お家に帰りたそうな仕草を私にしました。
 
この出来事は、私をモヤモヤさせていましたが、何故モヤモヤするのかは気がつけないまま時間は過ぎてしまいました。
そんな中で、日本乳幼児教育あそび協会の会田夏帆先生の「プロフェッショナル親子教室講師講座」に巡り合い「あの時、私がすべきだった行動」を考えられるようになりました。 

「かーしーて」
と言われた子が親から
「ほら、お友達が「かして」って言っているよ。貸してあげたら?どうぞは?」
と言われて、渋々
「・・・どうぞ」
と言い、親から
「どうぞ出来たね〜。いい子だね!」
と褒められているシーン。

 

このやり取りは、子育てあるあるかなと感じます。
実際、私もそうしてしまった経験があります。

 
でも、、それは本当に良い子でしょうか?

大人目線からすると(トラブルは避けられるから)「良い子」かもしれません。
 

「貸して」と言われたら、すぐに「貸す」は私たち親の世界でもそうでしょうか?

例えば、もうすぐクライマックスに差し掛かる漫画を読んでいるときに、旦那に「貸して〜、俺も読みたい。」と言われたら
「いや、今めっちゃ良いところだから、待って。」となります。

子供の世界では、違うのは何故でしょうか?

出来れば私は、こういうやり取りに大人が関わらないことが良いと思っています。
何故なら
・子供には問題解決する力があると信じている。
・子ども自身に考える機会を与えたい。からです。

でも、現実的には、ママ友や周囲の大人の視線が気になって「見守り」に徹する事が出来ない事もあります。
 

 

「いや、でも支援センターのオモチャは皆のものだから「貸して」と言われたら「貸す」のが良いんじゃないの?」
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。

例えば、あなたが読みたい雑誌があって図書館に行きました。
でも、本棚にはありませんでした。
すぐ側の席で、その読みたい雑誌を読んでいる人がいたら、あなたはどうしますか?

①今日は諦める
②読み終わるまで待つ
③今読んでいる人に声をかけて「その雑誌が読みたくて来ました。図書館の本は皆の本だから、今すぐ私に貸して下さい。」と言う。

どうでしょうか?
おそらく殆どの方は、①か②を選ぶと思います。

 

「自分が選んだ」オモチャやモノで、やりきった!と感じるまで遊ぶ経験は、とっても大切です

「やり尽くした!」「もう十分に遊んだ!」

子ども本人が、そう思うまで遊びきる事が、とても大事な経験です。

それを繰り返すことで非認知能力の「やり抜く力」や「集中力」、「没頭できる力」も自然と育ちます。
まだまだ遊びたいオモチャを嫌々貸すことは、大人にとってそうであるように子どもにとっても、とてもストレスです。

特に0歳〜3歳の小さなお子さんは、言葉で上手く自分の気持を伝えることは、まだまだ難しいことです。
そんなお子さんが、お友達から「かして」と言われて、まだお子さんは遊びたがっていたら、私たち大人は、どんな言葉がけをするべきでしょうか?

「かして」と言われた時の声掛け

まずはお子さんに
「どうする?」と視線を合わせて優しく聞いてみてください。
(0歳で全く言葉が話せなくても!)
そこで少しでも嫌そうな素振りをみせたら、その「嫌だ!」という気持ちに、私たち親が寄り添ってほしいと思います。

①「まだ遊びたいんだね。(我が子に)終わるまで待っていてね。/終わったら貸すね。(相手の子に)遊び終わったら貸そうね。(我が子に)」
②「まだ遊びたいんだね。お友達も一緒に遊ぶ?(我が子に。)」→本人が嫌そうだったら①の言葉がけ。
→本人がokなら次は相手の子に聞く。相手の子が一緒に遊ぶのは嫌そうだったら①の言葉がけ。

ただ「どうぞー」と言って渡せたらお友達・ママ友とのトラブルは避けられて大人は安心するかもしれません。
でもここで大切なのは「子どもが安心して遊び尽くせる」「ママは自分の気持ちを尊重してくれる」と子どもが感じることです。

 

子どもたちは、親や周りの大人・お友達との関わり合いを通じて「コミュニケーション」を遊びの中で少しづつ学んでいきます。
つい自分の子どもだと見失いがちですが、客観的に考えたら・自分の友達だったら「どう言うかな?」と考えると言葉がけは変わってくると思います。
子どもは自分とは別人格だという事を忘れてはいけません。


支援センターなどに行くと、周りの目もあったり、ママ友との関係性を気にしてしまう場面があるかもしれません。

でも、お母さん・お父さんがお子さんの気持ちに寄り添ってあげること(望みをすべて叶えてあげることではありません)が子供の精神的な安定(自己肯定感を育む事にも繋がります)にとても大切な事だと私は考えています。
毎回毎回すべては出来なくても、すこし意識するだけで違ってくると思います。

お友達のオモチャを貸して欲しがった場合の声掛け

児童館や支援センターなどで、お友達が持っているオモチャを貸して欲しがったときには、気持ちに寄り添ってから言葉の代弁をすることをオススメします。

 
「あのオモチャで遊びたいね。○○ちゃんが遊び終わったら貸してもらおうね。〇〇ちゃん終わったら次に貸してね。」

 
「自分が遊び終わるまで順番を待ってもらう」という経験ができると次は「お友達の順番も待てる」ようになります。
何故なら、順番を待ったら自分も「遊び終えるまで遊べる」と分かっているからです!

※ただし、そのオモチャが私物だと話が変わります。
何故なら貸すか貸さないかをそのオモチャの持ち主が決められるからです。
もし「貸さない」という判断をお友達(我が子の場合でも)がしたら、その気持ちを尊重してあげてください。
気持ちを尊重してもらった子は、人の気持ちも尊重する子に育ちます。

お家で出来ること

お家で過ごす中で、お子さんがママやパパが使っているものを使いたがったって「かーしーてーーー!!!」と懇願されることありますか?


我が家はしょっちゅうです。
私がメモしようとボールペンを持つと、すかさず近づいてきて「かーしーてー」コールされます。
「〇〇ちゃんのペンは、オモチャ棚にあるよ〜」と声をかけても、正に私が今使わんとするボールペンが使いたい娘に、そんな声は届きません。

こんな時こそ練習するチャンスです!
ピンチはチャンス!

「終わったら貸すね。」
ここで泣きまくるかもしれませんが華麗にスルーしてください。
メモ書き(自分がしようとおもっていた事)を手早く終わらせて
「待っていてくれて有難う。どうぞ」
とペンを渡します。

待つ練習。
待っていたら貸してもらえるという経験。はお家の中でも簡単にできます。

でも渡せないもの(例えば包丁・年齢によってはハサミなど)もありますよね。
そういう時は「包丁は怪我をしてしまったら危ないから貸せないよ。でも、しゃもじなら良いよ。」と興味を惹きそうな渡しても良いと思えるもので交渉しています。

でも瞬時に交渉できるネタがない場合は「コレは危ないから貸せないよ。」とだけ言います。
これで最初は泣いて貸して欲しがるかもしれませんが、一貫して毎回「コレは貸せないよ。」と云われると何度目(何十回目)かには理解して泣かなくなったり、聞いてこなくなったりします。

親が子供に接する態度に一貫性を持たせると子育てはとてもラクになります。
「今日だけは〇〇してもいいよ」などを日常的に言ってしまうと
「どうして今日はダメなの?昨日は良いって言ってたのに!!」と子供には昨日と今日の差が理解できずに戸惑います。
そして継続的にそうされると、親への信頼感の揺らぎにも繋がりかねません。

ただし、レアケースでは使っても良いと私は思います。
例えば数年に一度の家族で参列させてもらう結婚式で、どうしても静かにしていて欲しいシチュエーション(泣いてしまったら席を外すなど配慮は必要かと思います)で、「(いつもは30分だけと決めているけれど)今日だけ特別に1時間の動画を見て大人しくしていてもらう」・「(お菓子は15時と決めているけれど)お菓子を食べて静かにしていてもらう」などです。
その場合は事前に「今日は親戚のお姉ちゃんの大切な日だから動画を見て静かにしていて欲しいな」など簡単に説明(0歳の赤ちゃんでも)しておくのをオススメします。

「かーしーてー」と言われて「ダメ」と言う子には

まずお子さんが「ダメ!」とちゃんと自分の意思を伝えられることができる子だと認識してあげてください。
そして「して欲しいと思う言い方」や言われた子が、どんな風に感じるかを伝えてあげてください。

「ダメ!と云うとお友達はビックリしてしまうかもしれないから『あとで』と言ってみるのはどうかな?」

ぐちゃぐちゃ遊び認定教室 開講します。

埼玉県さいたま市浦和区にて、ぐちゃぐちゃ遊び認定教室「未来あそびラボ」を開講します。
ぐちゃぐちゃ遊びは、横浜市で1年待ちの日本乳幼児遊び教育協会・会田夏帆さん考案「乳幼児教育×アート×あそび」を通して「自分らしく生きる力」を育てる親子教室です。
(現在ぐちゃぐちゃ遊び講師養成講座を受講中です)

子供をありのまま認め主体性を育む、そんな環境を私は作っていきたいと思っています。
ありのままを認めてもらえた子供は自分らしく生きることが出来、
また、自分らしく生きることは「幸せに生きる」という事だと私は信じています。

どうぞ宜しくお願いいたします。

2020.10 覚幸瑞穂

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