「ありがとう」や「ごめんなさい」が言えない子ども達に私たち親が出来ること

 

こんにちは。
浦和親子教室「未来あそびラボ」の
かくこうみずほです。

「ごめんなさい」
「ありがとう」や
「こんにちは」などの
挨拶ができない子どもに、
私たち親が出来ることについてお話します。

大人は子どものロールモデル

お子さんが友達を泣かせてしまったり、
大人からすると
「謝ってほしい」と感じる場面や、
挨拶をして欲しい。と思う場面に遭遇するのは、子育てあるあるかもしれません。

そんな時に、お子さんに対して

 

「ほら謝って」
「こういうときは何ていうの?」
「ごめんなさいは?」
「こんにちはでしょ?」


と行動を指示・強制してしまうことがあるかもしれません。

指示や強制をし過ぎてしまうと
「本来の意味」
だったり
「行う理由や目的」
を理解しにくくなったり、

あるいは大きくなったときに
「とりあえず謝れば(挨拶すれば)良いんでしょ。」
と考えるようになってしまうかもしれません。

もしくは親から指示がなければ
(見ていないところでは)
謝らなかったり、
挨拶をしないようになってしまうかもしれません。

子ども達は、
本能的に身近にいる人達の
「マネ」を繰り返して成長していきます。

この「まねる力」を
藤井聡太さんでお馴染みの
モンテッソーリ教育では
「自己教育力」といいます。

そして、実はこの模倣は
生まれてすぐから始まっているのです。

生後2週間の娘の顔の前で、
思いっきりべーっと舌を出して見せたら、
娘も小さな小さな舌を
ペロっと出して
一生懸命マネをしてくれました。

私はこの時、
娘の生きる力に感動したことを覚えています。

子供のお手本・ロールモデルは、
常にママとパパです。

是非、この「マネをする」力を私たち親が信じましょう。

謝ってほしいなら?

ママ・パパは、
いつでも子ども達のお手本です。

そして子ども達は、
そのお手本を疑うことなく模倣します。

そこに「良い・悪い」といった判断はなく、
大好きなママやパパがしていることだからマネをします。

挨拶をしないお子さんの親御さんは、
自分から挨拶をしなかったり、
挨拶をする場面で
「ほら、なんていうの?」
と子供にさせようとしてしまう傾向が強いと言われています。

親が挨拶をする姿を
日常的に見ていなければ、
子ども達は挨拶をしないのではなく

・どんな場面
・どんなタイミング
・どんな挨拶をすれば良いのかを知らない。

という状態に近いと考えられます。

時間はかかりますが
「ありがとう」や
「ごめんなさい」だけではなく、

日常的な挨拶は
「まず身近な大人が率先して当たり前に行う姿」を子どもに見せ続けることが、
「ごめんなさい」
「ありがとう」
「こんにちは」
「おはよう」と
子ども自ら自然と言えるようになる堅実な方法といえます。

その際に

 

「ほら、〇〇ちゃんも挨拶しなさい」

「どうして挨拶できないの?」

というような言葉がけに、
子ども達は
プレッシャーを感じてしまうことがあります。

プレッシャーに感じてしまうと
「やろうと思っている」けれど、
身体や心が強張って行動に移せない。
ということに繋がってしまうかもしれません。

そして更に、
大人が言葉や行動でプレッシャーをかけてしまうと
出来ない

プレッシャー

やっぱり出来ない

更にプレッシャー

いつまでも出来ない

という悪循環に陥ってしまうかもしれません。

また何度も何度も
「やっぱり出来ない」
と感じ続けてしまうことは
「僕(私)は出来ないんだ」
と自分に自信がなくなり
自己肯定感の低下に繋がってしまうかもしれません。

また大きな声で怒鳴ったり、叩くことで「ごめんなさい」を云うようになったとしたら、それは「恐いから・痛いから」という恐怖からの行動です。

特に男児は幼少期に大人からの暴力経験があると、その後、子供への体罰を許容しやすい(親になったときに同じく体罰を行う、或いは体罰は仕方ないと考える)とされる論文が2019年日本心理学会論文にて眞田英毅氏(東北大学)より発表されています。

子どもが挨拶や感謝など
「して欲しいと思う行動」
をしてくれた、その時には是非

 

〇〇ちゃん、挨拶ができたね。
(たとえ声が小さくて、相手に届かなかったとしても)ママにはしっかり聞こえていたよ。


「行動を認める」
「ママ・パパは見ているよ」

という声掛けをしてあげてください。

「挨拶ができて偉いね〜!凄い!」

などと大袈裟に褒めるよりも、
ただありのままの姿・行いを
見て声をかけてもらう方が、子どもの心は満たされます。

「挨拶をすると気持ちが良いと思うでしょ?」
といった気持ちの押しつけではなく

 

「挨拶すると気持ちがいいな〜」
「ありがとうって言葉、ママ好きなんだ〜」

とポジティブな気持ちを素直に伝えてあげてください^^

「して欲しい行動」「出来るようになって欲しい行動」は、まず親が率先してやっている姿を見せよう

・挨拶をする姿を見せる

・「ごめんね」「ありがとう」を子どもに対してこそ、云うべき時に素直に云う

・子どもとの約束を守る
もし予定変更などで守れなかったら、
自分の友達や職場の上司に謝るつもりで謝ったり、なぜ守れなかったのかを伝えられると良いですね。

・お片付け

・手を洗う

・靴をはく

・洋服を着る

・お箸をキチンと持つ

・鉛筆やペン・クレヨンを正しく持つ

などを、まずは親が率先して行う姿を見せてあげてください。

例えば
「オモチャの片付けが出来るようになって欲しいな。」と思ったら、
まずは

 

一緒にお片付けをしよう。

と声をかけ、お片づけの歌を歌いながらママ・パパが率先して、楽しそうにお片付けてしているところを何度も何度も見せます。

キレイに片付いたら

 

キレイになるとお部屋がスッキリしてママとっても気持ちがいいな〜。

などとお話しするのがオススメです。

1個でも積み木を片付けられたら
(ママ・パパの思う理想の片付け方と異なっていたとしても)
「積み木、お片付けできたね」
と声掛けすると本人も
「お片付けが出来た!」という経験をすることが出来ます。

大切なのは
ママ・パパから見て
出来たかどうかではなく、
お子さん本人が「出来た!」と思うことです。

すぐにお片付けを完璧に出来るようにはなりません。
片付けは大人でも苦手な人が多いです。

そんな「お片付け」を
小さな子ども達が出来るようになるには、
日々の小さな積み重ねが必要で、
長い時間がかかります。

私自身、自分の部屋の片付けを
自分なりに進んでやるようになったのは、
高校生になってからでした・・・。

断捨離は好きですが、
自分のものだけじゃない空間
(パパや子どものものがある)を片付けることは苦手だと結婚してから気づき今に至ります・・・。

我が家では身内以外の来客の予定がない日で、娘が寝ているときは、娘の散らかしたオモチャや物の片付けはしないようにしています。

一緒にお片付けをしたいのと、
娘が片付けに興味のないときでも
「どこにどうやって片付けているか」を見て欲しい(じーっと見ていなくてもOK。同じ部屋にいればOK。)と思っているからです。

部屋は「泥棒でも入った?」と言われそうなくらい、とっ散らかっていますが、あと数年の辛抱だと思い、全力で見て見ぬ振りをしています(^^)

(整理整頓が得意な方、本当に尊敬・・!)

まずは親がお手本を見せ続けてあげる

子どもにして欲しい行動は率先して、
私たち身近にいる親が行う姿を、
何度も何度も見てもらいましょう。

子ども達は見て学び、マネをする天才です。

私たち親が子どもの
「自らより良く育つ力」を心から信じましょう。

子ども達は未熟である

子ども達の脳は、発達途上にあり未熟です。

「ごめんなさい」
「ありがとう」を伝えるには、
相手の気持ちを思いやったり、
想像したりする力が必要です。

脳の発達から考えて、
そもそも2歳・3歳のお子さんが
「ごめんなさい」と謝れないことは普通です。

4〜6歳くらいに、
相手の気持を想像する力や
相手の立場にたって物事を考える力が育っていきます。

ですが、
4歳5歳6歳になったから、
いきなり出来るという訳でもありません。

子ども達の学びは
「見ること」がまず第一段階になります。

「見る」という体験・経験のないことは出来ません。

ですので、
最初にお伝えしているように
保護者の方が手本となるような
「ごめんなさい」
「ありがとう」
「おはようございます」
「こんにちは」
などを適切なタイミングで云う姿を見せ続けていく必要があります。

【活動レポ】「やる体験」の前には「見る体験」が必要/ぐちゃぐちゃ遊び
「学び」の始まりは、常に「見る・聞く・皮膚から感じる」など感覚の働きから始まります。 モンテッソーリ教育では「提示」といって大人が「教具の使い方を見せる」ことからお仕事(活動)が始まります。 成長は誰かに教えられるものではなく、自分の感覚を通して自分の力でなされていくものです。
子どもの「探求心・想像力」を育てたいなら!
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横浜市で入室1年待ちの日本乳幼児遊び教育協会・会田夏帆さん考案の
「アート×あそび×乳幼児教育」を通して「自分らしく生きる力」を育てる親子教室です。

子どもをありのまま認め主体性を育む、
そんな環境を私は作っていきたいと思っています。

ありのままを認めてもらえると、
子ども達は自分らしく生きることが出来ます。

そして、自分らしく生きる事こそが
「幸せに生きる」という事だと私は信じています。

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