「約束を守って欲しい!」と思ったら、私たち親に出来ること

こんにちは。
浦和親子アート教室「未来あそびラボ」の
かくこうみずほです。

これまで、
・寛容な親が我慢強い子供を育てるよ。
・子供はのびのびと自由に過ごすと、自分の潜在能力を自ら発揮して能力を伸ばしていくよ。

というお話を何度か、お伝えしてきました。

その中で、寛容と甘やかしは違うというお話を少しだけしました。

寛容さも大事だけれど、
社会的なルール・決まりごとを守れるようになることも、成長した子供たちの「生きやすさ」に繋がっていきます。

今日は「約束を守れるようになるには」というお話です。

絶対に守らなくてはいけない約束がある

社会の中で生きていくためには、
守らなくてはいけない約束やルールがあります。

たとえば「法律」です。
これは日本に暮らす以上、必ず守るべきルールだと皆さん考えていらっしゃると思います。

他にも幼稚園には幼稚園の、学校には学校の、会社には会社のルールや規則がありますね。

世の中には「守らなくてはいけない社会的なルールや規則・約束」があるという事を、子どもは少しづつ学んでいかなくてはいけません。

ただ、最初に法律を説明しても、もちろん子どもには難しすぎて理解できません。

家庭の中で「約束は守るもの」と学んでいく

小さな子供たちが
「約束は守るもの」と理解するためには、とても時間がかかります。

なぜなら
「約束」や「ルール」は、目には見えません。

目には見えないものを理解するには「想像力」がかかせません。

そんな想像力は、
3歳〜6歳ころまでに、ゆっくりと発達をとげていきます。

その想像力が発達して、
初めて「約束は守るべきもの」といった概念を少しづつ理解できるようになります。

私たち親に出来ることは
「ルールは守るよ」
「約束は守るよ」
と言い聞かせることではありません。

子どもが理解するようになるまで、
「1度決めたルール・約束は大人が必ず守る」
という姿勢を、
何度も何度も根気強く見せ続けてあげることです。

例えば、もう家に帰る時間。

滑り台を
「あと一回滑ったら帰る」
という約束をしたのに
「もう一回滑る〜!」
と駄々をこねて大声で泣きじゃくる子供。

そこで・・・

・・・・じゃぁ、あと1回だけね。

とお母さんが言ったとします。

そこで、子供が学ぶことは?

駄々をこねれば、要求が通る!!!ということです

約束は守るもの

約束は守るものですよね(^^)

お子さんに約束を守って欲しいと思うなら、私たち親に出来ることは
「約束を守る姿勢を見せ続けること」だけです。

言葉で「約束は守るものだよ」といくら説明しても、小さな子供にその概念は難しくて想像も理解もできません。

もし

あと滑り台を1回滑ったら、お家へ帰るよ

と言ったのなら、
どんなに泣きわめいても、
子供を無理やり抱っこしてでも、お家へ帰りましょう。

お子さんは
「泣いても思い通りにならない」
という現実を体験できます。

そして、何度も何度も同じ経験をすることで「あと1回」とは、どんな約束なのかを経験していきます。

台所で夕飯を作っていて、手が離せない時にお子さんが
「絵本を読んで〜」と声をかけてきました。

そこで

ちょっと待っててね。あとでね。

と声をかけるような場面は、子育ての中でよくある場面かと思います。

家事が一段落ついたときに親が「あとでね」という約束を守って、絵本を読んであげようと

待っていてくれて有難う。どの絵本を読む?

と声をかけたとします。

でも、子どもは他の玩具に夢中で「こっちで遊ぶ」と云うかもしれません。
それはそれでOKです。

大切なことは、
小さなお子さんが約束を守るかどうかではなく
「大人が約束を守る。」という姿勢を見せることです。

こんな「あとで絵本を読むね」というような約束は、とても些細なことに感じるかもしれません。

でも、このような些細な約束を、
身近な親がしっかりと繰り返し守っていく姿勢を見せ続けることが、子どもが約束を守れるようになる最短ルートになります。

約束を守らない大人から子どもが学ぶことは、「約束は守らなくていい」ということです。

親の芯がブレないことで、子供の芯も定まっていく

子供は親の背を見て学ぶ。

と云ったりします。

正にその通りで、子どもは大人の言葉ではなく姿勢を見ています。

「親が決めた約束に親自身が責任を持つ」ことがとても大切です。

一貫した態度を、親が貫くことで、子供の芯もしっかりと定まっていきます。

「今日はお菓子を買わない」
という約束をしたのに、スーパーのお菓子売り場で、駄々をこねられたときに周りの視線が気になって、つい

今日は特別だよ。

と言って、買ってあげてしまうとします。

そうすると、毎回毎回、買い物へ行くたびに「特別」を求められる事になります。

小さな内は100円のお菓子ですみますが、大きくなるとそれが玩具やゲームになっていくかもしれません。

2歳の娘。我が家の場合

0歳の頃から「おしまい」という言葉は、
本当におしまいの時にだけ使うように心掛けてきました。

私が「おしまい」と言ったら、
もうそれは「おしまい」なんだと最近、分かってきた様子の娘。

最初から分かってくれている訳では勿論なく、何度も何度も「おしまい」を経験してきて、分かってくれました。

今でも「おしまい」と私が言っても「もっと〜!!」と泣くことは勿論あります(^^)

でも、言っても叶わないことを何となく分かってきているので、その後の心の切り替えは早い。と親目線ですが、そう感じます。

6歳までに脳の90%が完成します

6歳ころまでに脳の90%が完成すると云われています。

「約束は守るもの」と想像し理解するのは、脳の働きです。

6歳頃までに約束を守る大切さを、子どもに経験的に理解させてあげると、その後の「生きやすさ」に繋がっていくと思います。

「約束は守る」姿を、私たち大人が、たくさん見せてあげましょう(^^)

ぐちゃぐちゃ遊び®認定 浦和親子教室「未来あそびラボ」

日本乳幼児遊び教育協会
ぐちゃぐちゃ遊び®認定教室
「未来あそびラボ」は、埼玉県さいたま市浦和区(JR浦和駅)で活動中です。

ぐちゃぐちゃ遊び®は、
横浜市で1年待ちの日本乳幼児遊び教育協会・会田夏帆さん考案の
「アート×あそび×乳幼児教育」を通して「自分らしく生きる力」を育てる親子教室です。

子供をありのまま認め主体性を育む、
そんな環境を私は作っていきたいと思っています。

ありのままを認めてもらえた子供は
自分らしく生きることが出来ます。

そして、自分らしく生きる事こそが
「幸せに生きる」という事だと私は信じています。

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