【言葉の発達】音楽が言葉の発達をも促す

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言葉の発達を促す遊びを以前、紹介しました。
他の記事の3倍以上もアクセスがあり、多くの方が「言語の発達」について興味をお持ちだと感じています。

【言葉の発達を促す・発音の改善に繋がる】口・唇を使う遊びがオススメ
言語の発達には「語りかけ・絵本の読み聞かせ」が良いとされていますね。それ以外に付け加えて欲しいなと思うのが「口・唇」を使う遊びです。「口や唇、舌の発達・口腔内及び口周辺の筋肉の発達」することで、初めて言葉を話す身体の準備が整います。遊びながら自然と鍛えられる遊びをご紹介します。

音楽が子供へ良い影響があることは、漠然と多くの方がご存知だと思います。
そこで今回は、音楽における「言葉の発達」への影響について調べてみましたので情報のシェアをさせて頂きます。

音楽は言語能力を促進させる

音楽も言語も独自のリズム感を持つため、音楽を聴くことは脳の言語に関わる分野を刺激して発達させることが出来る可能性について2016年にワシントン大学の学習・脳科学研究所が発表しています。

実験方法

米国の研究チームは、生後9か月の赤ちゃんを対象に実験を行いました。
研究は、赤ちゃん39人とその保護者を対象とした小規模なもので、毎回15分間のセッション(遊び)を1か月にわたり12回ずつ行った。

赤ちゃん20人のグループには、保護者と一緒に座ってもらい、童謡を聴きながら、音楽に合わせて太鼓を叩かせた。
音楽は、古くからある童謡のほか、野球の試合で定番となっている「私を野球に連れてって(Take Me Out to the Ballgame)」やワルツが使われた。

残りの赤ちゃん19人にも音楽の要素は排除した環境で、一般的なオモチャやブロックなどで活動的に遊ばせた。

1か月後、それぞれの赤ちゃんに脳磁図(MEG)と呼ばれる脳検査を受けてもらい、グループ間での違いの有無を調べた。

その結果、遊びにリズムを取り入れたグループの赤ちゃんには言語学習の際に重要となるパターン検知に関わる脳の部位に、より活発な活動がみられたほか、注意力の制御やパターン検知に関わる聴覚皮質と前頭前皮質の反応においても強かった事が分かった。

論文主執筆者の米ワシントン大学(University of Washington)学習・脳科学研究所(I-LABS)の博士課程終了研究者、クリスティーナ・ザオ(Christina Zhao)氏は、「この結果から、乳幼児期に音楽を継続的に聞くという体験をすると、認知能力に大きな影響を与える可能性があることを意味する」と語る。

また「パターン認識という認知能力を乳幼児期に発達させると、長期にわたって学習能力を成長させ続ける可能性さえある」と述べた。

(c)AFP/Kerry SHERIDAN参照

【パターン認識とは】
人間や動物が知覚できる実世界の画像・音・匂いなどの情報をパターンといいます。パターン認識とは、このようなパターンを予め定められた複数の概念(クラス) の内の1つに対応させる処理のことです。例えば、人間は目から画像情報を得て、見ているものが何であるかがわかります。また、知っている人であれば誰であるかが分かります。
耳から音を聞いて、自分が普段使っている言語であれば何をいっているのかがわかります。
玄関のドアを開けたら、ぷーんと匂いがしてきて「今日はカレーだ」とわかったりします。この場合は「キッチンからの匂い」という「パターン」を「カレー」という「クラス」に識別しているのです。このような処理がパターン認識です。

手遊び唄やリトミックは理にかなっている

古くからある手遊び唄や子守唄、また最近幼児教育の中で人気のあるリトミックは言語発達においてもポジティブな影響があるんですね。

音を聴くことは聞き分けること

音楽を聞くことで音を聞き分ける力も発達します。
言葉を話す・聴く以外にも唄を歌う、踊るなどにも必要な力です。
歌を聞いて踊る(体を揺らしたり、手拍子をするなども含め)ことは、乳幼児の運動発達にも繋がります。

音楽の力を実感

この音楽の力を詳しく知らずに、今まで子育てをしていましたが、幸運にも娘にとって音楽はとても身近な存在です。
たまたま主人が音楽に明るく、ピアノやヴァイオリン、ギター、笛、オカリナ、ウクレレ、ギタレレ、マラカス、太鼓、アコーディオンなどが自宅にあり、毎日どれかしらを奏でる(娘のためではなく自分のために)ので、日々、様々な楽器の音を自然に聞いて育つ環境にあります。
クラシック音楽も気が向いた時に、電子ピアノに内蔵されている音源をかけ流ししています。
それからスキンシップのために、0歳から手遊び歌は今でも毎日毎日歌って遊んでいます。

口笛が趣味の主人のおかげで、1歳10ヶ月のころに口笛を吹けるようになりました。
まだ気まぐれで小さなか細い音色ですが、紛れもなく口笛です。

そんな娘ですが「言葉がはやいね」「同じ月齢の頃には、こんなに話さなかった」と云われることが多いです。
先日遊びに行った場所で出会った方には「大人と会話しているみたいに話せるね」と云われました。

1歳半ころには2語分、1歳8ヶ月で単語250語以上、1歳11ヶ月現在で3語分・短い文章(ママと図書館いく・ばあばに電話する・〇〇ちゃんもパン食べるなど)を話しています。
最近は「パプリカ」を歌って踊ることもあります。
娘とのメインのコミュニケーションは、会話になりつつあります。

また親目線ですが「耳が良い」と感じています。
この時期に特有のオウム返しをして言葉を話す時に、初めての単語でも発音が割とクリアで何を言っているのかがハッキリと聞き取れることが多いです。

娘の発語に関する成長に「音楽の力」もポジティブな影響を及ぼしていると今回、調べてみて強く感じました。
(音楽以外の取り組みについては今後お伝えできたらと思います)

「言葉がはやい」個人的に感じたメリット

本格的な「イヤイヤ期」(第一次反抗期)が始まるころには、自分の「やりたい」「やりたくない」を言葉で伝えることができた娘。
いま自己主張は強くなり「自分で!」「〇〇ちゃんも!」「〇〇ちゃんがやる!」「NO!NO!」と毎日毎分言ってます。
でも何がやりたくて、何が気に入らないのかが分かるので非常に助けられています。

こちらの言葉も殆ど理解してくれていると感じるので、どうしても今はやれない・やって欲しくないときに、しっかり目を見て説明・お願いすると渋々分かってくれることもあります。(お腹・睡眠が満たされていることが条件ですが)

今後もっと主張が激しく極端なものになることも考えられますが、自己主張できるようになった成長を喜んでいきたいと思います。

言葉は人間の特徴の一つ

言語を操って他人との親密なコミュニケーションを取れることは、人間である特徴の1つです。
また言葉を話せて空想を信じられるから今の人類が生き残っているという説も↓の本で紹介されています。

言葉は自然と身につくものではなく、私達親を含めた周囲の環境が育てるものです。
最近はamazon musicline musicなどオンラインでも気軽に音楽を楽しめる時代ですので、お好きな音楽があれば一緒に楽しみましょう。

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ありのままを認めてもらえた子供は自分らしく生きることが出来、
また、自分らしく生きることは「幸せに生きる」という事だと私は信じています。

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