絵本の読み聞かせに「1日何冊読む」というノルマはなくても良い話

こんにちは。

浦和親子教室 未来あそびラボ のかくこうみずほです。

先日、こんなご相談をいただきました。

1歳の子どもがいます。
絵本の読み聞かせは1日に何冊くらいしてあげると良いですか?

*ご相談へは個別にやり取りさせて頂きましたので、こちらでは一般的なお話をします。

絵本の読み聞かせをする中でこんなお悩みはありませんか?

「子どもがどんどんページをめくっちゃう」

「何度も何度も同じ本ばかりを読んで欲しがる」

「好きなページだけを読んで欲しがる」

「最初から最後まで集中して聞いてくれない」

でも、大丈夫です。

最後まで読んでいただくと、これらのお悩みがなくなりますので、どうぞお付き合いください。

言葉の発達や語彙が増えることは、あくまで「結果」

絵本の読み聞かせには
・言葉の発達
・語彙数が増える
・想像力を育つ
・集中力がつく
といった様々な効果があると聞いたことがある方も多いと思います。

私もこちらの効果については、賛成です。

ただし、これらはあくまで
「目的」ではなく「効果」であり「結果」です。

絵本の読み聞かせで本当に大切なことは?

絵本の読み聞かせを通して
親子で同じ時間を共有して楽しむということがとても大切です。

お父さんやお母さんの
生の声を聞くこと、
膝の上に座った本物の温もりから
親子間の絆を深め、
愛情を感じられ、愛着を形成していく時間です。

そして、膝の上で暖かな時間を共有したという事実が、記憶として覚えているかいないかに関わらず、子どもが成長したときの「心の拠り所の1つ」にきっとなります。

ママのお膝は、温かくてとっても安心だね

絵本の読み聞かせは、
テレビやYouTubeなどのような一方通行ではなく、親と子の双方向のコミュニケーションを取ることができるのです。

絵本を通して生まれる親子の対話が、子どもにとっての1番の宝物になるのです。

読み聞かせにノルマは要らない

「1日に30冊」読み聞かせをする!
とノルマを決めないで大丈夫です。

ノルマを決めると読み聞かせは
途端に「義務」になってしまいます。

大切なことは、
お父さんやお母さんも
子どもと同じ時間を共有する中で、
同じ目線で絵本を楽しむことです。

「あと何冊読まなくちゃ」
「今日は、ぜんぜん読めていない」

と焦りや罪悪感を抱えながら読む中で
「楽しむこと」はとても難しく、
読み聞かせの良さから、どんどん遠ざかってしまいます。

読み聞かせに大人のルールを当てはめなくて大丈夫

読み聞かせの際に、
無意識に
「最後まで読む・聞く」といったルール作りをしていませんか?

大人のルールを当てはめて、
それに拘ってしまうと、
思ったとおりにはいかないときに、
もどかしさから、
絵本を楽しむ心の余裕がなくなってしまうかもしれません。

大切なので何度もいいますが、

絵本の読み聞かせで大切なことは

絵本の世界を大人も一緒に楽しむことです^ ^

子どもがどんどん次のページをめくっちゃう

思う存分めくらせて大丈夫です。

絵本をめくる動きは、
手指の巧緻性を高める動きでもあります。

「何度も何度も同じ本ばかり読んで欲しがる」

小さな子ども達は「おなじ」が大好きです。

「おなじ」ことに安心感を覚えます。

安心を貯めることで、次への意欲に繋がります。

そして「好き」なものがあることは、
とっても素敵なことですね^^

お母さん・お父さんが辛くなければ、
是非何度も何度も読んであげてください。

好きなページだけを読んで欲しがる

そのページを子どもが満足するまで、
繰り返し読んであげてください。

「自分が好きなものが分かる」
「お気に入りがある」ことも、素敵なことです。

最初から最後まで集中して聞いてくれない

まずは集中できる環境かを確認するとよいでしょう。

子どもの視界に、
他の絵本やオモチャ、
子どもの興味をひきそうなもののない
静かな場所(TVは消して)で読むことが理想です。

また、
今日は絵本の気分じゃなかったり、
自分で読んで!と選んだけれど、
読んでみたら思ったのと違う。と思うときが子どもにもあります。

最後まで聞いてくれないことの理由が全て、「集中力がない。」ということではないでしょう。
例えば
・お腹が空いている/喉が乾いた
・暑い/寒い
・ちがうオモチャで遊びたい/外へ行きたい
・身体を動かしたい
・体調があまり良くない
・眠たい
・視線の先の鏡に写った自分が気になる
・絵本の内容が、その子の発達・興味とあっていない

など様々な理由が考えられます。

途中までで「おしまい」と言って
絵本を閉じても大丈夫です。

また、子ども達は、
聞いていないように見えても
耳には届いていますので、
同じ部屋にいる状態で
「おしまい」まで読み進めることも我が家ではよく行っていました。

絵本の読み聞かせで大切なこと

「親も一緒にその時間を楽しむ」ことが本当に大切です。

朝のバタバタしているとき、
気持ちに余裕のないときなどは避け、
絵本を読む大人が
リラックスしているときに、
絵本の時間を過ごしてほしいなと思います。

我が家は図書館に行くと、
娘が選んで持ってきた本や
月齢や発達・娘の興味に合うもの以外にも、
ちょっと月齢とあっていなかったとしても
私自身が読みたい・気になる絵本も選びます。

パパが娘と一緒に行くときは、
私が選ばないような絵本を借りてきてくれるので、新しい発見があり面白いです。

追記:ママやパパが目標があったほうが楽しめるならOK

ノルマは作らなくて大丈夫!とお伝えしてきましたが、
目標があったほうが楽しめる!という方もいらっしゃると思います。

具体的な数の目標があったほうが
「親子で絵本の時間を楽しめる♫」という方は、もちろん目標を作っていただくのも良いと思います。

あくまでもノルマがあることによって
純粋に「子どもとの絵本の時間を楽しめないかも」・・という方は、ノルマを作らないことをオススメします。

絵本選びの参考に

100万部以上発行され、
長年愛され続けている絵本だけを紹介した「ミリオンブック」に、私はよくお世話になっています。

絵本だけではなく、
小説などもそうですが
「時の洗礼」を受けても
尚残っているものは「本物」だと思っています。

ミリオンぶっく2021こころを育てる絵本たち絵本紹介
ミリオンぶっく2021

私はコルソ浦和の「本の須原屋」さんで配布されていたのをいただきました。

時の洗礼を受けたもの

学生時代に出会った本で、
とても印象的だった台詞を、
この記事を書きながら思い出したので紹介します。

「現代文学を信用しないというわけじゃない。
ただ俺は時の洗礼を受けていないものを読んで貴重な時間を無駄にしたくないんだ。
人生は短い」

村上春樹著 ノルウェイの森より

★★

言葉についての他の記事はこちら

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子どもをありのままを受け止めて主体性を育む、
親御さんが周りの目を気にせずに子どもと関われる
そんな環境を私は作っていきたいと思っています。

ありのままを受け止めてもらえると、
子ども達は自分らしく生きることが出来ます。

そして、自分らしく生きる事こそが
「幸せに生きる」ことに繋がると私は信じています。

みんな違って良いんだよ。

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