「子どもの困った行動」には全て意味がある

こんにちは。
浦和親子アート教室「未来あそびラボ」の
かくこうみずほです。

子どもの行動に「困ったな」と感じることはありますか?

・ティッシュペーパーを何十枚も出したがる
・トイレットペーパーを転がして遊ぶ
・綿棒を全部出して、また入れて全部出す
・引き出し・タンスのものを全て出す
・コップの水をひっくり返す
・階段の昇り降りを何度も繰り返す
・手を繋いで欲しいけど振りほどかれる
・水たまりから出てこない
・何でも口に入れる

これらは全て娘が行ってきた行動です。

大人からすると
「やめてーーー」となる行動も多いですよね。

実は、子供にとっては全て意味のある行動です。

小さな子ども達の行動には、
「意味」「目的」があります。

その「意味」「目的」は多くの場合、大人のそれとは違います。

子供は自分が今伸ばすべき
「能力」を本能的に知っています。

そのため、大人にとっては
「困る」と感じるような行動を
繰り返すときは
「その能力を伸ばしたい!」と思っている時期です。

この時期のことをモンテッソーリ教育では「敏感期」といいます。

敏感期の行動は、結果的に
「大人を困らせる」ことになってしまっても「ママやパパを困らせたい!」と思ってしている行動では決してありません。

例えば、
ティッシュを引っ張り出すには、こんな動きが必要です。

ティッシュを見て距離感を確認→
薄いティッシュを摘む→
肩・肘・手首を使い引っ張りあげる→
ティッシュを離す

大人にとっては簡単な行動ですが、
乳幼児の子ども達にとっては、
とても複雑な連続した動きになります。

この行動を繰り返す中で、

・薄いものを摘む力加減
・摘んでつまみ続ける
・腕の可動範囲を広げる
・摘んだものを放す

といった運動を練習しています。

代用を作ってみたけど上手くいかなかった話

よく困った行動には
「代用できるオモチャ」で解消しましょう!と言ったりします。

↑こちらの本を参考に、
ミルク缶とリトミックスカーフを使って「引っ張り出しオモチャ」を作り娘の目の前で私が楽しそうに何度も実演してみました。

何枚かスカーフを引っ張り出しはしたものの娘はあまり食いつかず、出し方や中に入れるものを替えたり工夫しましたが、あまり興味を惹くことは出来ませんでした。

やはり普段から私達大人が使っている「本物が良い」ようでした

箱ティッシュは、
本当によく出来ています。

シュッと引っ張り出すと
次のティッシュが中身がゼロになるまで必ずスタンバイされるんです。

この精度は凄いです。

なかなか代用品のオモチャでは再現できません。

娘の場合は集中して、
シュッシュッシュッと中身が無くなるまで繰り返し繰り返し遊びました。

その姿をみて
「ティッシュが勿体ないと考えるよりも、この集中する時間が尊い」と考えられるようになり、箱ティッシュで好きに遊ばせることにしました。

その後、当たり前ですが
山盛りのティッシュが出来ます。

これを箱に元通りに戻すことは難しいので、
適当なビニール袋を用意して
「次はこの袋に入れようね」とお片付けまでを遊びにすることにしました。

これには娘もハマり、
ティッシュを箱から全て出し→ビニール袋に詰め込むを繰り返すという遊びに発展しました。

詰め込まれたティッシュは
細かくビリビリになっていないもの以外は、私は気にせず普段どおりに使っていました。

やりきった行動は「やめる」

何箱ものティッシュを引っ張り出してきた娘。

その後どうかというと、
やり切ったのかもうやりません。

娘の中で、その運動が満たされた
(その行動で得られる能力が育った)からです。

たまに思い立ったように
何枚か出す日もありますが、
今では目の前にあっても以前のような強い興味はみせません。

この敏感期の面白いところは、
大人が思う困った行動でも
やりきれば
「意外とあっさりとやめる」ということです。

「やりきる」経験がとても重要です。

コップは逆さに「ジャー」したい

コップで水を飲む娘。

飲んで残った中身は「ジャー」したい。

毎日、床は水たまり。

「お風呂でジャーしようね」と声をかけ、
お風呂でたくさん「ジャー」する遊びをするようにしていますが、まだまだ部屋でも「ジャー」します。

片付けが大変なので、
娘の飲み物は、基本「水」です。

多少の拭き残しは乾くから大丈夫。
くらいのズボラさです。。

牛乳やジュースだと片付けが大変ですよね。
二度拭き、三度拭きしないとベタベタしたり気になったりします。

ズボラでも、ベタベタは気になる私。

そして水は身体にも良い!です。

「ジャー」したい時期を通る子は多いので
「お風呂場や洗面台でジャー」はしつつも、
この敏感期の最中には、
飲み物を「水・お茶」のみにするなど、
大人の精神的ダメージを減らすことが大切かも知れません。

水をこぼしたらどうするの?を学べる絶好のチャンス

水をこぼしたときは、
出来る限り娘と一緒に拭くようにしています。

常に、娘の届く位置に娘用の雑巾を用意しています。

「こぼしたら拭く」という
「こぼした後にするべ行動」を知ってもらうことができます。

水がこぼれたら、その後どういう行動をすれば良いのかを教えるとても良い機会です。

また「ついでに床も拭ける!」と
前向きに捉えるようにしています。
忙しくて、そう思えないときもありますが・・。

ポジティブに考える

先程の「ついでに床も拭ける」のように考え方1つで「困った行動」の見方が変わります。

階段の昇り降りは
「自分のダイエットにもなる」と思ってからは、昇り降りに付き合ってもらっているのは私かも?と思うこともあります。

悲しいことに産後太りと言っても許される時期は疾うに過ぎ、もはや普通のダイエットです、、。

今の時期、外階段は暑さが辛いので、
デパート・公共施設の人気のない階段を探して「ここなら良いよ!」と昇り降りしてもらっています。

娘がタンスの「全だし」に夢中なときは「断捨離」のチャンス!と思って
洋服を捨て、古くなったタオルを雑巾用に選別したりしました。

「ダメ」という前に

困った行動と考えているのは「大人」です。

そして困るのも「大人」です。

小さな子ども達は
「自分の能力を伸ばしたい!」と願っています。

勿論、命の危険が関わる時には
「ダメ」と止めますが、基本的にはすぐに手出し・口出しをせずに見守るようにしています。

子育てで大切なことは、
子供の能力を伸ばしたい!と願い行動する気持ちを遮らないことかもしれません。

モンテッソーリ教育でも「見守る」ことは、特に大切なことと考えられています。

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ぐちゃぐちゃ遊び認定 浦和親子教室「未来あそびラボ」

日本乳幼児遊び教育協会
ぐちゃぐちゃ遊び®認定教室
「未来あそびラボ」は、埼玉県さいたま市浦和区(JR浦和駅)で活動中です。

ぐちゃぐちゃ遊び®は、
横浜市で入室1年待ちの日本乳幼児遊び教育協会・会田夏帆さん考案の
「アート×あそび×乳幼児教育」を通して「自分らしく生きる力」を育てる親子教室です。

子どもをありのまま認め主体性を育む、
そんな環境を私は作っていきたいと思っています。

ありのままを認めてもらえると、
子ども達は自分らしく生きることが出来ます。

そして、自分らしく生きる事こそが
「幸せに生きる」という事だと私は信じています。

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