ペリー就学前プロジェクトで証明された非認知能力の大切さ

子育て情報

近年世界的に非認知能力の重要性がフォーカスされるようになり、日本でも同様に非認知能力の大切さが問われるようになってきました。

これまでは認知能力というテストの点数やIQなど目に見える能力が大切だと考えられてきましたが、非認知能力という数値化できにくい力が本当は重要であるという研究がアメリカなどでは続いています。

非認知能力とは集中力・勤勉力・やり抜く力(粘り強さ)・コミュニケーション能力(社交性・外向性)・創造力・空間把握能力・実行力・自己抑制力・・・などの事を言います。

まずは結論から:ペリー就学前プロジェクトで非認知能力を育まれた子供こそ「将来が豊かになる!」と証明された

何故、非認知能力に注目が集まっているのでしょうか?
 
それは就学前に良質な保育・教育を受けた子供は、受けなかった子供よりも将来的に
・高校卒業率が高く
・生活保護率・犯罪率は低く
・年収・持ち家率は高くなることが証明されたからです。

つまり、幼少期に適切な環境と関わりを持つことは、子供たちの非認知能力の育成だけに留まらず、その後の長い人生にも決定的に重要な意味を持つことが、ノーベル経済賞受賞のヘックマン博士が研究したこのプロジェクトによって証明されたのです。

ペリー就学前プロジェクトの研究について

ペリー幼児教育計画は、「質の高い幼児教育」により、本来ならば学業不振に陥る危険性がある子どもたちの人生をより良くすることができることを実証した貴重なプロジェクトです。

具体的には、ランダム化比較試験(Randomized Control Trial)にて、貧困の家庭に育つアフリカ系アメリカ人の子どもたちを実験群と対照群にランダムに振り分け、幼児教育の介入を行いました。

実験群の子どもたちは、週に5日午前中は幼稚園に通い、週に2日午後は先生が家庭を訪問し、学校と家庭での子どもたちの様子、子どもたちの発達の促進について話し合いました。

その結果、5歳時では就学準備、14歳時点では学校の出席と成績、19歳時点では高校の卒業率、そして、27歳と40歳時点では収入や犯罪率や持ち家などで、実験群の方が対照群よりもが優れた結果をだすことが分かりました。

ペリー幼児教育計画の提案者であり、研究者でもあったデビッド・ワイカートは「質の高い幼児教育を受けることは、子どもの人生を豊かにする極めて効果的な方法である」と語っています。

日本語訳は、加藤泰彦・平松芳樹(1987)ワイカート・レポートの概要とその意義―幼児教育カリキュラムの追跡比較研究(I)中国短期大学紀要18号、35ページより、引用。

アメリカが幼児教育に力を入れる理由

前オバマ大統領が2013年及び2014年の一般教書演説の中で、就学前の4歳児すべてが幼児教育を受けられるようにしようという計画を提案しました。
ペリー就学前プロジェクトの結果がこの政策にも大きな影響を与えたのは間違いないと云われています。

このプロジェクトを通し『幼児教育はプログラムの費用1ドルあたり7.16ドルのリターンが見込める』というデータも発表されました。

これまで日本の家計の子育てにおける経済観は、子供が小さい内に貯金をして、大学受験の前に必死にたくさんの塾や予備校に行かせて、大学入学を目指すというものでした。

しかし、6歳までの教育に、私たち親はお金と時間を割くほうが非常に重要だということが今回の研究によって証明されました。

更に、子供の吸収率・伸び率は、子供の年齢が小さければ小さいほど高いことが分かっており、ユニセフが2001年度の世界子供白書で「人間は生まれてから36か月でその子の一生が決まる」とまで発表しています。

質の高い学びは、その家庭のみならず、社会にもベネフィットをもたらすということが、ペリー就学前プロジェクトで証明され、アメリカの幼児教育に関する政策へも影響を与えています。

更に日本へも波及的にその影響が訪れ、幼児教育の根本的な見直しが求められています。

質の高い幼児教育とは?

ただ正確に理解しておく必要があるのは、ここでいう質の高い教育とは読み書き・ソロバンのような学力調査や到達度テストなどで数値化される能力(認知能力)を育てることではないということです。

精神的安定(自分は愛されているといつでも思える心・自己肯定感・自己承認など)や粘り強さ、注意深さ、意欲、自信など目に見えない非認知能力と言われる力の育成を質の高い教育だとしていることです。

質の高い教育の考え方をお家でも取り入れられる方法とは

ペリー就学前プロジェクトで行われた教育の考え方を家庭内でも取り入れたいと考える親御さんは多いのではないでしょうか?

子供の自発性を高めることに焦点を当てたこのプロジェクトでは、次のような行動を私たち親は推奨されています。

・子供が主体性を持って遊ぶこと
 *一緒に遊ぶときの主導権は子供が握る
・褒めるのは結果ではなく、努力や過程
・子供が課題に取組んでいるときは暖かく見守り、ヘルプを求められたら最小限のサポートを行う
・子供と視線を合わせて会話をする

どうでしょうか?

特別、難しいことを求められてはおらず、何か高価は教材やオモチャを買い与える必要はありません。

大切なのは、私たち親・身近な大人の接し方や、しっかりと愛情を言葉や行動で伝え続けることです。
毎日一度は、お子さんを強く抱きしめて「愛しているよ、大好きだよ」と笑顔で目を見て伝えてあげてください(^^)

愛情は、私たち親からの大切な贈り物の1つです。

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埼玉県さいたま市浦和区にて、ぐちゃぐちゃ遊びの親子教室「未来あそびラボ」を開講します。
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