子育ては「ダメ」より「して欲しい行動」を伝えるとラクになる

子育て情報

脳科学的に脳は「否定語を理解できない」とされています。
理解できないというよりも、否定されたその行動や事柄を先ず「イメージ」してしまい理解するのに時間・手間がかかるといった方が正しいかもしれません。

↑の本では、アメリカのウェグナーという心理学者が、1987年に「シロクマ実験」なる実験を行ったという紹介があります。

シロクマ実験

シロクマの一日を記録した約50分のビデオを見てもらったあと、実験に参加した人を3グループに分けて次の様な指示します。
1グループ目 「シロクマのことを覚えておけ」
2グループ目 「シロクマのことは考えても考えなくてもいい」
3グループ目 「シロクマのことだけは考えるな」

1年後ビデオの内容をどれだけ詳しく覚えていたかを調べると、最も成績が良かったのは、「シロクマのことだけは考えるな」と云われた3グループ目の人達でした。

つまり「シロクマのことを考えてはいけない」と禁止された人のほうが、考えないようにしよう・忘れようとして、かえって何度も思いかえしてしまう。
そのために内容を一番詳しく覚えてしまっていた、という皮肉な結果が出た実験です。

何故そんな結果になったの?

この実験結果は、脳の構造と言語の構造が一致していない(同じ領域で処理されていない)ために起こってしまったと考えられます。

言語の構造上は「〇〇〇しないで!」「〇〇はダメ!」と言われると、
「〇〇〇はNG」「〇〇禁止」と理解します。

しかし、脳の構造上は
「〇〇〇なんだな!→で、それがNGなんだね」
「〇〇なんだな!→で、それが禁止されているんだね!」
と理解する仕組みになっています。

そのために相手に禁止や注意をする指示を与えても、禁止や注意した内容が脳にはイメージとして届いてしまいます。
更に云えばイメージが脳に焼き付いて暗示を与えることになります。

子供の脳は大人よりも未熟

0歳〜6歳までに脳の90%が作られることからも分かるように、子供の脳は未完成でまだまだ未熟です。
大人でも否定語を脳で理解するのに時間が必要です。
そのため子供(特に6歳までは)が否定語を理解するのはとても難しいことです。

では、どうしたらいいでしょうか。
答えはとてもシンプルで否定語を使わなければ良い、それだけです。

否定語を使わない代わりに「して欲しい行動」を伝える

「ダメ!」「やめて」というのはとても簡単です。
大人はダメな理由・してはいけない理由を分かっています。

でも子供は「ダメ」と云われただけでは「どうしたら良いのか」は分かりません。
何故なら当たり前ですが、大人よりも圧倒的に経験が少ないからです。
私も最初から出来たわけではありません。
今でも完璧には出来ていないでしょう。
娘が生まれて「これは私の訓練だ」と思って「ダメ」とは云わず「して欲しい行動」を伝えるように努力してきました。

今でも咄嗟に言葉が出てこないけれど、今すぐやめて欲しいと思う行動もあります。
そんな時は「ストップ!」という言葉で伝える様にしています。
ストップは「止まる」という意味なので、「ダメ」とは違います。
「いましている行動をストップして欲しい」という指示になります。

それ以外にも命に関わる危険を感じた際には「ダメ!」と云います。

言い換えてみましょう!

よくダメと云ってしまうような場面があれば、前もって「して欲しい行動」を言葉にして考えておくのをオススメします。
私は咄嗟に言い換えられなかった時には、あとからでも「次はこう伝えよう」とメモするようにしています。

「走らないで」→「歩くよ。」
歩いて欲しい場所に行く前に「〇〇は人が多いから歩いてね。」と伝えておくと良いでしょう。
「手を繋いで」→「手を繋ぐよ。」
「うるさい!」→「ここは皆の場所だよ。アリさんの声で話そうね。」
「叩かない!」→「いいこいいこしてね。」
「立たないで!」→「椅子に座るよ。」

 

イヤイヤ期にも効く!

イヤイヤ期とは心理学用語では第一次反抗期と呼ばれています。

この第一次反抗期を迎えたということは「自分と他の人が区別できる」ようになり「自己主張」が出来るようになったという成長の証です。

自分で何でもやりたい!という気持ちが芽生える時期のため「〇〇しないで!」「〇〇はダメ!」と頭ごなしに否定されてしまうと反抗心が強くなってしまいます。
こんな時期は特に「否定はしない」そして「気持ちに共感する」と良いでしょう。

 

大人も「これからDVDを見ようと思って珈琲やお菓子も準備して、あとは再生ボタンを押すだけ」というタイミングで「いまDVDみないで!買い物いくんだから」と云われたら「え?前もって買い物行くって教えてよ」となりますよね。

子供も一緒です。
前もって親が「して欲しい行動」を伝えておくと理解しやすくなります。
本人が行動を起こす前に伝えることがポイントです。

「して欲しい行動」をしている時に声掛けしよう

「して欲しくない行動」は分かりやすく目立つので、つい「してほしくない行動」をしている時に「ダメ」「やめて」と声掛けをしがちですよね。

ぜひ「して欲しい行動」をしている時にこそ、見守って声がけをしてください。
親の言葉がけが変われば、子供の「行動」が変わります。
子供は親(保護者・周囲の大人)が反応(見守ったり・声掛けしてくれたり)してくれる行動を好んでします。
子供は常に見ていて欲しい生き物です。

声掛けする時には名前も呼ぶようにしています。
ママ・パパに自分の名前を呼ばれるのも子供は大好きです。

私ももうすぐ2歳になる娘が「して欲しい行動」をしてくれている時に声をかけています。
「〇〇ちゃん、ママの横を歩いてくれてありがとう。」
「〇〇ちゃん、シートベルトしてくれてありがとう。」
「〇〇ちゃん、1人で靴はけたね。」
「〇〇ちゃん、ベリできたね。」(最後のマジックテープだけでも止められたら)
「〇〇ちゃん、1人で階段を降りられたね。」
「〇〇ちゃん、お手々ゴシゴシできてるね。」

脳は「言葉」で作られる

脳は「言葉」によって作られます。
脳が行動を決めます。
「して欲しい行動」をするように望むなら「して欲しい行動」を言葉で伝え続けて、脳を育てていきましょう。

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埼玉県さいたま市浦和区にて、ぐちゃぐちゃ遊び認定教室「未来あそびラボ」を開講します。
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子供をありのまま認め主体性を育む、そんな環境を私は作っていきたいと思っています。
ありのままを認めてもらえた子供は自分らしく生きることが出来、
また、自分らしく生きることは「幸せに生きる」という事だと私は信じています。

どうぞ宜しくお願いいたします。

2020.10 覚幸瑞穂

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