こんにちは。
浦和親子教室 未来あそびラボの かくこうみずほです。
先日、2歳のお子さんを育てるママから、こんなご相談をいただきました。
積み木やコップ重ねなどのオモチャで、積んだり何かを作ったり、
コップを重ねたり全くせず、崩したり壊したりしてばかりで不安です。
大丈夫でしょうか?
「崩したり・壊すこと」を楽しんでいる姿ばかりを見ていると不安に感じるとき、ありますよね。
「壊すこと」は本当に良くないことなのか一緒に考えてみましょう。
破壊と創造は紙一重?
世界的に有名な画家パブロ・ピカソ氏の言葉をご紹介します。
あらゆる創造活動は、まずなによりも破壊活動である。
パブロ・ピカソ Pablo Picasso スペイン生まれの画家 素描家 彫刻家 1881〜1973
かの有名なピカソ氏は、破壊が創造するためには必要だと言っています。
それは何故でしょうか?
どうして崩すの?どうして壊すの?
たとえば、偶然崩してしまったときに
・崩れて床に積み木が当たる音が面白かったから、音を聞くために崩したい
・不規則に散らばった積み木やコップを見ることが楽しい
・もっと強い力で押したらどうなるの?
・反対に弱い力だと倒れない?
言葉がまだまだ未熟な頭の中で、
こんな風に感じているかも知れません。
積み木やコップ重ねを崩す行動では、
・重力を感じることに繋がったり
・落ちたものが足に当たると痛いと知ったり
・フローリングの床で崩すのと、畳の上で崩すのでは音が違うことに気がついたり
・積み上がり方を知ったり
大人からすると
「崩している」
「壊している」
一見ネガティブにも感じてしまうような姿ですが、
子ども達は小さな研究を遊びながらしています。
これを発達心理学では「探索行動」といいます。
子どもにとって遊びとは「生きた学び」です。
遊びから子ども達は、生きるために必要なことを身を以て体感し学んでいくのです。
そして、「崩す・倒す・壊す」といった破壊活動を1歳・2歳ころにたくさんたくさん行うと
3歳・4歳・5歳ころから、
積んで何かを作る(大人にとっては意味が分からないものでもOK)といった創造活動へと移行・発展していくことができます。
壊したからこそ創れる。
大人が積み木を高く積みあげて、
子どもが崩したいなら崩す。
そして、また大人が積み上げて、
それを子どもが崩す。
そんな遊びを通して、
何度も何度も崩し、
「崩しきる」と崩すことを自然とやめます。
ただ、本人が崩したくないのに崩させる必要は全くありません。
身体の発達順序から考えてみる
「積む」という動作には、
・腕の上下運動
・「つまむ」といった指先の器用さ
・高さ・奥行きをはかる空間認知の力
・力加減を制御できる
ことなどが必要です。
反対に
「壊す」「倒す」「崩す」
という動作は、
腕の左右の動きだけでも出来るので
「積む」よりも単純・簡単な動きです。
そのため体の発達順序から考えても、
先に「壊す」行動が見られることになります。
「壊しきった」
「崩しきった」ときに、
次のステップ「積む」へと移行していくことができます。
どうでしょうか?
どうして壊す・崩すのかが分かると不思議と「もっと崩していいよ〜」とそんな気持ちにもなれるかもしれません。
こんな破壊は止めてあげてください
他のお友達の作ったものを
許可なく崩す・壊すことは、止めてあげてください。
友達のものは友達のものです。
これは大切にしなくてはいけません。
他の人の物を大切にするからこそ、
自分の物の大切さを知ることが出来ます。
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